BCCNー772(鉄筋コンクリート内鉄筋の腐食検査)

(金属加工品インライン非破壊・磁気検査装置開発企業からの続報です。)この装置の魅力を十分に発揮させる 分野は工場のライン内検査装置としてだけでなく、メンテナンスや耐久検査・診断分 野にもあるのではとのご意見がありました。本装置の優れた点は対象物の深部まで 検査できるのみならず、格子欠陥、転位の存在による結晶の歪み、析出物、中間 層の生成、結晶粒の大きさ、などの物性組成まで検査可能なことにあり、鉄筋コ ンクリート内鉄筋の腐食を検査することも可能で、コンクリートの厚さは200
mmくらいまで探査できるとのことです。

日本には古くなってきた道路、橋、トンネル、ビルなどの鉄筋コンクリート構造 物が沢山ありますので、この装置の活躍場所は色々考えられます。さらに言えば 金属の組成変化と金属の腐食・疲労・破壊などのメカニズムに詳しい企業・組織 と連携することが出来れば、対象物の経年劣化診断・予測によるメンテナンス計 画の策定も可能と思われます。

なぜ優れた装置が開発されても、ビジネスとして上手く発展できていないのか?
その理由はいくつか考えられます。
A.良きパートナーに巡り合えなかった。(ただ便利に利用するだけの企業が多 く、この企業の魅力を活用してくれる企業に出会えなかった。)
B.ただひたすら、要求された検査対象に対する実験・装置の改良に明け暮れて きたが、収入としては装置の販売のみを考えてきたので、実験にかかる費用など が負担となり、結果として経営に悪影響が出ている。
C.上記と関連するが、装置の設定などにかかわる費用も請求できていない。
D.会社のソフト面の財産にあまり気が付いておらず、それらソフト財産を収益 に結び付けることが出来ていない。
E.単発のオーダーメイド装置販売のみのビジネスだった故に、毎月固定収入が 得られるものがなかったので、経営が不安定だった。汎用装置としてコンスタン トに売れる商品開発が必要と思われる。

(下記は、この企業の経営者からのコメントです。)
磁気センサシステムは渦電流方式のみと考えられているようで、非破壊検査協会 の学会誌を見ても、磁気センサは表面疵のみ検査可能となっております。既存の 渦電流方式と当社の磁気センサシステムの違いは、誘導電流の発生方法が異なっ ており、世界中で当社と同じ考えで非破壊検査装置を作っているところが無いよ うで、現在、某大学と理論武装を進めております。この磁気センサシステムは非 破壊検査の大きな可能性を含んでいます。しかし、私一人で頑張ってもたかがし れており、新しい世界を構築する為には大きな力が必要です。

株式会社ビーシーシーネットワークは優れた技術を発掘し、その技術を国内外に知らせ、技術保有企業のビジネスを 成功させる為の様々な支援サービスを15年以上にわたって成功報酬で行っております。

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