BCCNー783(非化石系の複素環、芳香環もしくは脂環を骨格に有する環状化合物の探索)

BCCNメール受信者の皆様(下記3件のご案内です。)

1)非化石系の複素環、芳香環もしくは脂環を骨格に有する環状化合物の探索
2)固体酸化物型高温水蒸気電解セルの量産製造技術の事業展開について
3)セミナー:「デジタル変革とスローなユビキタスライフ~今を生きる~」

1)非化石系の複素環、芳香環もしくは脂環を骨格に有する環状化合物の探索

プラスチックは非常に実用的であり、生活のいたるところで使われていますが、
市場から日々新しい機能が求められており、同時に環境問題に繋がる可能性が
懸念されています。現在においては多種多様な生体由来モノマーが存在します。
日本の総合化学メーカーである弊社は、それらバイオマスモノマーから新しい
機能を持つポリマー(例えば硬いプラスチックなど)を製造したいと考えており、
その原料となる環式化合物に特に興味を持っています。そのような環式化合物の
技術を持っている組織との共同研究開発や量産化での協業を希望しています。

制約条件:
そのモノマー構造の骨格(置換基部位ではなく)に環式化合物を有していること
量産に向かないものではなく、工業品レベルの量産が可能と思われる化合物

(初期評価のために、以下の情報を入手したいと考えています。)
バイオマスの種類(出発物質)
生物学的反応(例えば、発酵プロセス)&使用される酵素、細菌、真菌のタイプ
得られた環状化合物の分子構造
開発の段階
(現時点での)開発パートナー、助成金などの状況

解決策があると想定される技術領域:材料と生物学
想定される適用領域:一般用材料
効果・結果に関する要件:
重合後に硬質プラスチックとなり得る環状化合物
現時点で重合できるかどうか不明確でもバイオマス由来のモノマーであれば検討
生分解性である必要はない
重合後、環状構造がポリマーの主鎖部に配置されることが予想される物質
リグニン系、鎖状ジオール系以外の物質(環状ジオールは検討対象)

2)固体酸化物型高温水蒸気電解セルの量産製造技術の事業展開について

前号BCCNー782でご案内致しました(固体酸化物型高温水蒸気電解セル
(SOEC)の(量産)製造技術)ですが、固体酸化物型燃料電池(SOFC)関連の
技術アドバイスのニーズがありましたが、本命のSOECに関する日本企業からの
ニーズ情報は今のところ届いておりません。リスクを好まない日本企業が、
世界最先端の事業に積極的挑戦することは難しいのかなと感じております。

開発者の意向としては、所属企業をスピンアウトまでして長年開発してきた技術が
日を見ることなく放置されることは納得いかないので、中国企業など海外の企業が
興味を示すようであれば、それに対応しようという方向性を確認致しました。
そして、ただ単に海外企業に対応するだけでなく、そのような方向性を選んだ理由を
日本企業にも知らせてから行動するのが、せめてもの筋であり、もしどこかの
日本企業が手をあげて下さるのであれば、それは幸いなことだと思われます。

多分、SOECに一番積極的に反応を示しそうなのは中国ではないだろうか
という点で、私と開発者の意見は一致しており、既に複数のコンタクトが御座います。
今後、それらについて交渉を進める予定ですが、より多くの中国企業、あるいは
別の国の企業さんからのコンタクトをお待ち致します。なお、本件の開発者は
私の高校の同期生であり、その縁によりBCCNに本件が依頼されております。
(友人として、開発者が長年夢見て努力したことの実現を何とかお手伝いさせて
頂きたい、ただそれだけの思いでございます。)

3)セミナー:「デジタル変革とスローなユビキタスライフ~今を生きる~」

講師:M-SAKUネットワークス 代表
元NTTアドバンステクノロジ㈱ 技師長 遠藤 隆也 氏
1.日時:平成30年12月22日(土) 14:00~16:50
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F 第4講習室
3.講演概要
デジタル変革(トランスフォーメーション)によって「いつでも、どこでも、何でも、
誰でも」ネットワークにつながる「ユビキタス社会」は、急速に現実化が
進んでいます。「ソーシャル(S)」「モバイル(M)」
「ビッグデータ・アナリティクス(A)」「クラウド(C)」などの要素が、
新しいビジネスモデルを創出しています。様々な「モノ」がセンサーと無線通信を
介してつながる「IoT」は、スマートシティ、スマート農業、ヘルスケアなどの基盤と
なっています。
今回のセミナーは、NTT及び関連会社において、デジタルトランスフォーメーション、
ユビキタス社会に向けて、コンピュータと人間との繋がりなどに関る研究開発の
先陣を切ってこられ、長野の田舎にIターンした現在も国家プロジェクトなどで
精力的にご活躍中の遠藤先生から、デジタルトランスフォーメーション、
ユビキタスに関連する科学技術の発展の経緯と現在の動向、並びにIターン後の
スローなユビキタスライフについて、わかりやすくお話していただきます。
4。参加費&参加申し込み:BCCNメール受信者= 1,500 円、 一般2000円、
セミナー詳細&参加申込はNPO法人「科学技術者フォーラム」のホームページ
www.stf.or.jpの、 H30年12月度セミナー案内をご参照下さい。

株式会社ビーシーシーネットワークは優れた技術を発掘し、その技術を国内外に知らせ、技術保有企業のビジネスを 成功させる為の様々な支援サービスを15年以上にわたって成功報酬で行っております。

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