BCCNー791(インドにおける生体模倣技術の開発及びコンサルサービス)
BCCNメール受信者の皆様(下記2件のご案内です。)
1)インドにおける生体模倣技術の開発及びコンサルサービス
2)コンクリート構造物の解体等に関する技術移転案件(続報)
1)インドにおける生体模倣技術の開発及びコンサルサービス
(日印間の知財ビジネスを手掛けておられる知り合い企業からのご案内です。
ご興味をお持ちの方には、知人の会社をご紹介致します。)
人体に関し実証された膨大なデータを基にコンピュータ上で
生体モデルを作成、化合物の投与が人体にどの様な影響を及ぼすかを
モニターする技術は、一般的に生体模倣技術(modeling & simulation)
と呼ばれ、医薬の開発プロセス等に利用されている。
インドのスタートアップ企業が、同技術を開発、既に複数の製薬メーカーから
プロジェクトを受託。この度日本における市場開拓活動を開始。
インプットする情報としては化合物や医療器具等に関するもの以外に、
個体の物理的データ(年齢、性別、体重、等)や生活習慣(喫煙の有無、
睡眠時間、摂取食物、運動、等)、慢性病の有無(糖尿病、高血圧、等)、
その他健診から得られるデータ(コレステロール値、血液タンパク質、
血糖値、等)等多岐に亘り、当該モデルへの投入、シミュレーションの結果、
与えられた医薬や医療器具、摂取食物、等が人体(の各臓器)へ与える影響や
個別疾病との蓋然性等の推測を支援する情報のアウトプットが想定されている。
事業的観点からは、医薬開発のみならず、保険ビジネスやウェルネス等の分野への
利用も期待される。個別目的に沿いカスタマイズされたモデルの開発及び、
個別の課題に対するコンサルサービスの提供が可能。
2)コンクリート構造物の解体等に関する技術移転案件(続報)
前号の、(コンクリート構造物の解体等に関する技術移転案件)に関しまして、
当該技術は日本大学笠井芳夫先生(故人)と(M)建設さんが発表している
通電解体技術と同じではないですかとの問い合わせがございました。
下記は、それに関する回答です。
私の技術に関しましてはご指摘の通電加熱に類似していますが、
笠井先生・M建設さんの通電加熱方式と大きく異なりますことを、
下記によりご説明致します。
A 通電加熱について
① 通電方法に大きな違いがあります。基礎、大型地中梁、柱、SRCの解体に
最適と考えています。これらを15分程度の通電加熱で解体出来ます。
② 壁、スラブのような板状のコンクリ-トに対する通電加熱は数分の通電加熱
で解体出来ます。
③ 電極・銅箔等による通電効果を上げ、ケーブルに熱が伝わりにくい手段。
④ コントロ-ルボックスによる自動制御と、遠隔操作可能とした。
⑤ 分電盤装置による陽・陰極のケ-ブルの分配。
⑥ 地下3階までの解体を考慮した装置(深さ20m程度)。
⑦ 現場対応台車
(M建設さんの通電で得られる温度は数百度程度であり、当社の技術で
得られる温度は1,200度程という違いもあります。
B ガス溶断について
① 特許名称「岩盤・岩石等の無反力掘削・削孔及び無反力掘削。削孔総」の
技術と合わせ技によりコンクリ-トをガス溶断して鉄筋を露出させます。
② コンクリ-ト厚1000㎜まではガス溶断試験実証済。
③ 原発等の厚さ2000㎜まではガス溶断可能と考えています(未試験)。
④ 遠隔操作可能(ロボットア-ム可)
(ご紹介させて頂いた技術は、いずれもゼネコンさんの現場からのニーズに
対応したものですが、上記技術以外に、下記も権利譲渡等技術移転をされたい
とのことです。ご興味のおありな方には追加情報提供致します。)
1.コアスト-ン溶融溶解切断工法及び溶融溶解切断装置
2.・山岳トンネル工事等に関するロックボルトの挿入時の作業簡略化工法及び
その装置
3.地中埋設配管等の探査装置
4.土木、建築物等に関する鉄筋の形状及び同径と、かぶり厚の探査装置
5.山岳地中含水率比及び盛り土に関する含水率比の測定と、
リアルタイム情報収集
上記も現場ニーズから考案された技術で世の中にニーズは確実にあるようです。
しかし、今までは上記技術を主にゼネコンさんに提供しようとしてきましたが、
ゼネコンさんの希望は自社の工事に技術・装置を使用されたいということで、
一方開発者の希望はより多くのゼネコンさんなどに使用して頂き、
世の中の様々な工事に活用して頂くことであり、それぞれの思惑が異なることが
わかってきました。
そうであるならば、ビジネス対象をゼネコンさんから装置メーカーに変え、
例えば通電加熱装置の場合は、通電加熱装置メーカーさんが解体装置一式を用意し、
ゼネコンさんなどにデモしてを売れば良いのではと思いました。
ところが開発者によると、通電加熱装置メーカーは電気機器関連企業が主な顧客で、
通電加熱装置を利用してのコンクリート解体などは全然想像もしておらず、
またゼネコンさんへのコネクションも皆無なのでビジネス展開が図れないだろう
とのことでした。そうなると、一番上記の技術・装置を扱うのに適しているのは、
ゼネコンさんに工事装置などを納入しておられる重機・装置メーカー、
あるいは重機などの土木関連レンタル企業さんなどかなと考えております。
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