BCCNー800(受託開発型企業の商品化パートナーを求む)12

BCCNメール受信者の皆様(下記2件のご案内です。)

1)受託開発型企業の商品化パートナーを求む
2)介護ビジネスの今後について

1)受託開発型企業の商品化パートナーを求む(以前ご案内したことのある受託開発型の非破壊検査装置メーカーから、最近の情報が寄せられてきましたので、その一部をご案内させて頂きます。)

A)SUS鋼のクラック検査
ステンレス鋼の非破壊検査は原子力関係、発電所などで重要な検査項目です。
SUS鋼のクラック検査(SCC)ですが、当社では10年以上前に完成している技術です。
現在はカラーチェックが主流ですが、その欠点は割れが発生しなければ
検査が出来ません。通常は装置を止めて検査しますが、
当社の磁気センサシステムでは装置稼働中でも検査可能で、割れが発生する前から
検出できます

B)CFRPのキズ検出、剥がれ検出
CFRPですが、数年前に企業から頼まれて実験を行い結果を出してあげました。
キズ検出、剥がれ検出、いずれも簡単にできます。

C)ワイヤロープの検査
当社磁気センサシステムの原理については大学の先生にも相談してまいりましたが
感度の良い渦電流との返事でした。
しかし、ファラデイの電磁誘導理論では単純に渦電流では理解できません。
例えば、ワイヤロープの素線一本断線、芯線一本断線の検出が
当社の磁気センサシステムではできています。
この件については大手企業を経由して国交省から開発費がでます。
この検査方法は素線一本ずつに電流を発生させて検査します。
渦電流では不可能です。当方は現象を捉える実験をしていますが、
大学の先生方は理論から追いかけていますので、どうもうまくかみ合いません。

下記は過去にBCCNで取り上げた案件です。
a。金属加工品インライン非破壊・磁気検査装置
b。鉄筋コンクリート内鉄筋の腐食検査(鉄筋腐食検出装置)
c。金型の寿命予測(金属の疲労度測定装置)
d。保温材でカバーされた配管の腐食を移動しながら検査する技術

今後については、下記のメールがありました。:
ある方から指摘されましたが、弊社は技術が優れているが商品化がなっていないと、
残念ながら其の通りです。

そこで、力のある会社と組んで、これ等の問題を解決できればと考えています。
もうそろそろ、ご一緒にBREAK THROUGHを始めたいと思っております。
当社の出来ることは、導電体であれば深さ方向の信号を自由に取れることです。
是非、ご協力の程お願い致します。

(上記企業は器用貧乏の代表のような企業ですが、技術力に関しては
複数の上場企業さんなどからも評価を得ておりますので、何とかビジネスに
成功して欲しいと願っており、成功できるだけの素材は十分保有していると
感じております。
問題は保有技術の中から汎用性のある技術を抽出し、それを商品化出来るかだと
思います。
それを自社だけでは出来ないようなので、良きパートナーを探しております。
新商品を開発されたい企業さんにとっては面白い相手だと思いますが、
いかがでしょうか?様々な資料はご提供できます。)

2)介護ビジネスの今後について

編集後記で時々私の介護生活に触れて参りましたが、5年になろうとしている
介護生活を送る中で、BCCN受信者の皆様に実体験者としての私の経験を
お伝えする中で、今後の介護ビジネスのトレンドや現状などをお伝えしたいと思います。

今、国は在宅介護を推進しようとしているようです。
大規模な介護施設を各地に設立することと、地域分散型にして地域の人材も
活用する在宅介護を比較すれば、予算的なことも勘案すると
在宅介護に重点がおかれてくるのは当然の流れかもしれませんが、
ともかく介護人材はますます不足していくと思われます。

我が家でも朝夕ヘルパーさんにきて頂いておりますが、1事業所だけでは
十分なヘルパーさんを確保できないので、4事業所と契約しております。

しかし、日曜日の夜のヘルパーさんの確保が難しく、先日は私が
親父ヘルパーをするはめになってしまいましたので、
ノンアルコールビールで我慢して務めをはたしました。

海外からも介護人材を受け入れ始めているようですが、被介護者が望むような
サービスを提供できる人材は少なく、やむなく不満足なサービスで
我慢されている方が沢山おられるようです。

現行の社会保障制度の中で、今後十分な介護サービスが提供できるかについては、
現場のケアマネージャーさんからも難しいだろうとのお考えをお聞きしておりますし、
私も同感です。

今後のトレンドとして考えられるのは、介護保険や障害保険の枠を超えて
自費負担によるサービスを望む方が増えるだろうと思います。

保険制度の制約の枠の中だけでは望むようなサービスが提供されることは
期待薄であり、やむを得ず自費負担のサービスを望む方が増え、
やがて自費負担介護サービスに対応する事業所も増えるように思われます。

その動きはやがて、自費負担に対応してプロのサービスを提供できる事業所と、
介護保険の枠内のみでサービスを提供する事業所というように分かれていくように
思います。

現行の社会保障サービスが顧客満足度を得られなくなっていくという
トレンドを読めば、介護サービスだけでなく様々な社会保障サービスの分野で、
同じような動きが始まってくると思われますし、すでに始まっている分野も
あるかと思われます。

その流れの顕著な部分は富裕層の多い都会から始まり、それから徐々に
地方にも展開していくものと思われます。それが良いとか悪いとかは別にして、
私は何とか現在の介護生活を護っていかなければならず、あらゆる手段を
考えなければなりません。在宅介護の問題は介護の中心人物にすべての負担が
集中しており、その人の体や心が折れれると在宅介護は終わりなってしまいますので、
如何に在宅介護者をケア・サポートするかも重要でだと思います。

私は自分の負担を減らすために家の掃除サービスを週一回お願いしておりますが、
介護者が自分で自分を護ることを考えないと何も始まらないのが現状です。

ちなみに家内は指定難病で、要介護5の車いす生活ですが、
期日前投票に出かけたいと言っており、体は自由になりませんが、
頭の方はしっかりしております。

ですからヘルパーさんにも自分の要求を明確に言いますが、
かえってそれが未熟なヘルパーさんには負担になるようです。

対価に見合ったサービスを要求するのは、あたりまえだと思うのですが、
それもままならない現状があるようです。

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