BCCNー803(日本企業の韓国化)10

BCCNメール受信者の皆様(下記2件のご案内です。)

1)日本企業の韓国化
2)AMPK活性化作用を持つ糖代謝能改善素材を求む

1)日本企業の韓国化

私は以前、様々な分野の技術専門家を韓国大手企業に紹介して参りました。
その中で困ったのは、韓国企業が日本の専門家が以前所属していた企業に関連する
技術情報の提供を望むことが多く、専門家はどこまで要望に応えたら良いのかに
悩まれるケースが多かったことです。

私は専門家には過去に携わった分野の延長線上にあるような、
新たな開発を依頼されれば喜んで協力してくれるはずだと思うし、
それは韓国企業の将来に対しても有意義だと思うと何回も提案しましたが、
韓国企業は直ぐにビジネスに直結すると思われる、日本企業が開発した製品に
近い分野にこだわっておりました。

既に開発されたテーマを追いかけていては、追いつくことは出来ても
追い抜くことは出来ないし、そのようなことをしている相手は、
いつまでたっても本当の脅威にはならないと言っても、そうかと納得してくれる
韓国企業にはあまり出会ったことがありませんでした。

最近の韓国企業の開発動向について私は詳しくはありませんが、
今の日本の大手企業&大学の開発テーマが、直ぐに収益は見込めるものに
集中しており、中長期のテーマを追いかけなくなっってきたと、
先日ある弁理士さんが嘆いておられました。
日本企業の韓国化が進んでいるようです。

BCCNで取り上げてきた案件でも、例えば水素関連テーマのように
社会情勢の変化・成熟を待たなければならないようなテーマについては、
国の補助金が利用できるものには手を出されますが、先行投資的を伴うことには
手が出ない傾向が強まっているようです。

つまり目先の収益に目を奪われ、将来展望により手を打っておかねばならないような
テーマについては消極的な姿勢が覗われるようです。

株価による評価が重視され、四半期ごとの決算内容に振り回されていては、
とても将来の日本に大革命をもたらすような開発が大手企業で進んでいることは
期待できないと思ってしまいます。

故に中小・ベンチャー企業に期待が寄せられており、
大手企業が中小・ベンチャー企業との連携(技術の取り込み)を図っているようです。

しかし、完成されたものには興味を示されるようですが、
まだ開発をしなければならない部分があるものにはあまり興味を示さないようです。
都合の良い話が天から降ってくると思っておられるようですが、
そんな甘い話はありません。美味しいものを美味しく頂く為には、
美味しく育てる努力が必要です。

日本の大手企業が韓国化して目先の収益にこだわっている現状は、
簡単には変わるとは思っておりません。

しかし、もし日本の大手企業が積極的に先行技術開発に取り組もうとしたならば、
今であれば十分な財務体制は多くの大手企業さんは保有されておられるようですから、
出来ないことではないと思います。

内部留保を何のために何時使うのか?
今でしょうと思うのですが、それは岡目八目的な見かたであり、
現実には当面何の変化も無いと思っております。

しかし、そんな日韓企業の状況を横目に先進技術開発に
一番積極的に取り組んでいるのは中国です。
ですから、米国が中国を脅威と感じるのは当然のことと思います。
他人の振り見て我が振り直せという言葉がありますが、
日本企業や大学が韓国化することを懸念しております。

2)AMPK活性化作用を持つ糖代謝能改善素材を求む

(ある大手企業からの依頼です。)

肝臓、または筋肉でのAMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)活性化作用により、
食後血糖値抑制、並びに反復摂取での糖代謝能改善効果を有する素材を探しています。

必須条件:
(ヒト・動物においてAMPK活性化作用により以下のような効果が認められる素材)
1.食後高血糖抑制、2.耐糖能改善、3.持久力向上、4.筋肉増強効果
・in vitroでの検証しかされていない素材は求めていません、
 エビデンス、作用機序を示すこと(ヒト試験データがあるのが望ましい)
・ご提案いただく素材は食品、飲料向けに試験され、安全であること。
・飲料、食品向けに使用できる素材を探しており、薬向けの素材は対象外。

非必須条件:
・食後高血糖抑制、耐糖能改善効果が認められるものが特に望ましい
・原料ベースで供給可能なもの、あるいは原料での供給を見据えて
 開発しているものが望ましい。
・現時点において供給可能でない場合、量産化の見込みがあることが望ましい。

取引条件:
素材供給、ライセンスなど最終的なお取引形態については特に制約条件を
設けておりません。
食品、飲料において広い範囲で添加、試験できる状態にある素材が理想的です。

解決策があると想定される技術領域:
食品、飲料、機能性食品、健康分野など
(提案できる素材がございましたら、ご連絡下さい。依頼社に繋ぎます。)

株式会社ビーシーシーネットワークは優れた技術を発掘し、その技術を国内外に知らせ、技術保有企業のビジネスを 成功させる為の様々な支援サービスを15年以上にわたって成功報酬で行っております。

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