卓越した専門家チームによる技術評価により、情報のクオリティを保証いたします。
   
     
2007.05.09

小型射出成型機ーベンチャー企業苦闘の理由

1)圧縮空気装置のデモ見学
(BCC-263でご紹介致しました不思議な技術ー圧縮空気のデモ機の見学会をし、見学者からご感想を頂きましたので、ご紹介させて頂きます。)

1−a(エネルギー関連業界の方の意見)
発明者はこの技術を自動車などの動力に利用できないかとお考えのようですが、私は本装置は動力変換装置であると考えており、自動車などの動力方面での利用 は不可能であると解釈しています。

わたしとしては、風力発電の出力変動抑制に利用できないのかという着眼を持っています。
つまり、風車により発電機を直接回すのでなく、圧縮空気を作り、これを貯蔵し、本発明の技術で回転動力に変換してほぼ一定の出力で発電することが可能かどうかの判断が必要であると見学して思いました。高い蓄電池の代わりに、圧縮空気を利用できないかということです。

ただ、デモ装置の性能評価のための定量化されたデータが準備されておらず残念でした。
環境のためには、あらゆる可能性をしっかり評価するスタンスが大事ですので、適切な性能評価ができるような実験を企画(会社の仕事にはならないので、時間と予算の確保に頭を悩ませますが・・)したいと思います。

1−b(環境関連企業の方のご意見)
デモ機については非常に興味深いと感じましたが、やはり補助動力を使っているので入力エネルギー量と出力の関係を計測し、従来技術よりも効率がよい動力変換装置であることを見極める必要があろうかと思います。

目的の設定が重要かと思います。
「この技術を何に利用するのか。」そしてそれによって「どのようなメリットがあるのか」更に「どの程度の市場性があるのか」
興味深い技術であっても何らかの形で製品化されないと、少なくとも産業界においては、全く意味がないものになってしまいます。
皆が注目するような用途を見出すことが最も重要だと思います。
それが見出せれば資金も協力者も自ずと出てくるのではと思います。

1−c(環境関連NPO関係者のご意見)
1)何を期待したか
太陽光と風力のハイブリッド発電において、本技術の適用で発電効率アップに寄与する技術であることに期待しました。

2)実際にデモを見て感じたこと
・プロトタイプモデルが技術を説明するモデルになっていないので、技術の真髄が理解できない
・本圧縮空気技術は新たなエネルギーを生み出す技術ではなく、内燃機関、電力モーターより省エネルギーで動力が得られる技術である
・エネルギーを創生する装置でなく、高効率動力発現装置である

3)今後の問題点と可能性について
・プロトタイプが技術の機能メリットを十分説明するものになっていない
・エネルギーを創出する技術と取材資料では説明していること(あえて議論になる種をまくのは不利を招く)
この技術の機能メリットを技術者以外の一般人にも可能性を感じさせることのほうが重要と思います。

まずやることは、機能メリットが分かるプロトタイプを作ること。動力を高効率で得られることが機能メリットと思いましたので、それが分かるプロトタイプを作ればいいと思います。
自然エネルギー利用は省エネ技術とかけることで導入効果が現れると考えています。 今回の技術は動力を得るのに従来の内燃機関、電力モーターより高効率であるという可能性を感じました。 ならば自然エネルギーを利用する動力技術として考えると可能性が見えると思いました。

この技術は破壊的技術です。
従来の動力発生技術(内燃機関、電力モーター)を破壊する技術だと思います。
破壊的技術は従来技術の主流市場(内燃機関、電力モーター=ガソリン車、ハイブリッド車、電車など)において、従来からの持続的改善技術として従来技術を置き換える戦略をとると失敗の確率が高いと思います。
理由は、高性能技術開発と大規模投資でリスク大であることと、既存主流組織の価値基準、業務プロセスと合わないことです。
破壊的技術は主流市場と異なる価値基準を持つ市場をターゲットとし、小規模であっても、必ずしも高性能技術でなくとも、機能満足度を上げる効果の高市場から参入していく必要があると思います。


 

Copyright (C) 2004 株式会社 Business Creation & Collaboration Network  All Rights Reserved.