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2007.05.09

日本の研究機関の抱える問題

斬新な研究テーマの創出について、知り合いの研究所の所長さんから下記相談を受けました。

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最近研究員から提案される研究開発テーマが硬直化し、新規性に欠けるというか停滞感を感じています。
背景としては現業が多忙で研究員も、その技術的な支援で疲弊していると言うところが大きいのではないかと思っております。

そこでマンネリ打開策の一つとして、小林様のお知り合いで違う業種・産業の方で研究開発のプロの方とか、「環境」というキーワードで何か専門領域をお持ちの方で弊社研究所で少しお話頂けるような方はおられないでしょうか。
私自身まだ漠然とした状況でありまして1年間に何回できるのかにもよりますが、1回2時間程度で最低7〜8万円の講演料はお支払いできるのではないかと思っております。
こうした方法が効果に結びつくか自信はないのですが、まずこのようなところから様子を見ようかという状況です。

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上記の問題は今、多くの研究所に共通する問題だと感じております。

その背景は:
ア、リストラによる人員削減で時間的、人的、精神的余裕が無くなくなっている
イ、内部統制、コンプライアンス遵守などによる管理体制が厳しくなり、ヤミ研究などをやるような余裕も、可能性も殆どなくなり、ゆとりがなくなっている
ウ、成果報酬制度を研究所にも適用しているが、誰もが納得するような評価制度が確立しておらず、また成果を性急に求める故がに長期的なテーマや、実現の可能性が低い挑戦的なテーマを課題として選ばない傾向が強まる
オ、今後の成長性が見込めるテーマは、業際分野や、異分野への展開&異分野との連携が必要となるが、これは従来の研究所体制&体質、研究者のマインドでは難しく、さらに情報管理の強化が、それらの活動を阻害している

結果的に、研究所から画期的な事業提案がなされる可能性が低下し、外部に新事業のテーマを求めなければならない状況に陥っているようです。
イノベーションが叫ばれ技術立国が求められていますが、一番源泉として期待されする研究現場が疲弊している現状を誰が打破するのか!
企業の管理体制強化を研究所にも一律に押し付けるのは、いかがなものなのでしょうか?


 

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