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2006.09.05

プロジェクト・ファイナンス

(プロジェクト・ファイナンスのプロとして独立された方にお会いしました。

この方はエンジニアリング会社〜総合商社〜金融機関とフィールドは異なりますが、一貫して「プロジェクト」に係る業務に従事し、キャリアを積まれた方です。
業務は、主にプロジェクトファイナンスによる資金調達を目指されている事業者向けの財務アドバイザリー業務を提供しており、顧客企業の「財務部」として、 又顧客企業の「プロジェクトマネジャー」として、設備投資案件でのアドバイザリー業務を提供されています。下記はこの方の事業趣旨概略です。

通常の融資においては、元利金返済の保証を金融機関から要求されることが多いのに対して、プロジェクト・ファイナンスでは、出資者等の責任は限定的(リミ ティッドリコース)もしくは出資者等に対して、保証等は徴求しない形(ノンリコース)となることから、事業主様にも魅力的な資金調達手法とも言えましょう。
しかしながら、出資者の保証等の負担は軽減される一方で、プロジェクト・ファイナンスによる資金調達は、借入人サイドにも相当の知識と経験が必要となるこ とから、プロジェクト・ファイナンスでのお借入にご経験がない、又は、社内にも当該業務を担当できる人的資源が限られている事業主様にとりましては、実務 面での負担が重く、一部の企業の独断場になっている現実もございます。
このような事業主様向けに「実務支援」としてのアドバイザリー業務を提供させて頂き、資金調達の実現にお役に立ちたいと願っております。

この方が金融機関で実施した業務は下記のようなものだと言うことです。
1) 関連セクター(電力、エネルギー、非鉄、通信、廃棄物処理、及びPFI事業)
2) 各プロジェクトに関して、リスク分析・キャッシュフロー分析・ドキュメンテーションを担当。
3) 社内のモニタリング体制の整備、社内向け研修の講師。

プロジェクト・ファイナンスのスキームは万能ではなく、プロジェクト融資・事業融資で、一定のCF(=一定の契約)が確保されることが見込まれるような案件 が対象です。
この一定のCFという意味は色々あるようです。例えば:

@ 長期販売契約が確保されているようなケース(発電、PFI事業などのインフラ事業に多いパターンです)。
A 風力発電のような場合は、風が吹いて電気が作られれば売れるが、風が吹かなければ電気つくられませんのでCFは確保できている訳ではありませんので、そ ういう意味では、長期販売契約が確保されているとは言えません。
しかしながら、統計学的に風が吹く蓋然性が把握できれば(逆にいうと風が吹かないリスクを定量的に把握できれば)、対象となれます。
B @でもなくAでもなく、完全にマーケットリスクがある案件にもPFは実現しています。例えば、大阪のユニバーサルスタジオジャパンはPFで資金調達してお ります。
しかし「通常のもの作り」、例えば、一般消費者向けの製品などを作る場合、プロジェクトファイナスで可能かと言えば、教科書的に言えば難しいとな るのでしょうが、そこは知恵の絞りどころです。しかしながら全くプロジェクトファイナンスでは無理と言う案件もございます。
例えば、ベンチャー的な技術開発案件には、ベンチャーキャピタル的な金融でないと無理です。

私も、にわか仕込みで勉強を始めたばかりの素人ですが、プロジェクトマネージメントの専門家は、そこそこおられますが、プロジェクトと金融機関を繋ぐ業 務に長けた方は、あまり出会ったことがありません。この方は理系と文系の業際分野をカバーされており、このよう業際分野に通じた方が今後のビジネスの成長 モデルを育成する上で不可欠と思われます。この方のキャリア形成は意図的に行われたものでは無く、結果的に理想モデルになったケースのようですが、今後は 意図的に業際分野のプロを育成する事が重要と感じました。
今回、この方を皆さんご紹介しました理由は、ご本人は現在も大手商社などを対象とした事業を進めておられますが、小規模の企業でプロジェクト・ファイナンス実現させた時の充実感が嬉しかったので、もっと中小企業などでプロジェクト・ファイナンスを利用することで成長させる事が出来る企業を、お手伝いしたいとのご希望をお持ちです。
そこで、その気持ちを多くの方に、お知らせしたいと思った訳です。


 

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